私のなまえ香 二百六 立冬(りっとう)


りっとう

(立冬)

11月7日頃から。節気のことば。


ゆるやかに日差しも弱まり、日暮れも早くなりました。

朝夕、ひやっと頬に冷たい風

手足も、冷たさを感じ始めるころとなります。


冬の気、冬は、陰となり、寒となる。


小春日和、冬ごもり、冬眠、冬支度、冬めく・・・

季節の言葉いそいそと、入れ替わり。


そのような中で、ほんのり小春の匂いかな♪

稲を刈り取った冬の田の情景に

秋の野山の小春日和のお昼寝


そして、すこしずつ冬眠へと

目にうつる景は、冬支度のはじまりと匂いがします。


ゆるやかな流れ、みえない気風と匂いから

土の中、凍てつく水面下、冬木の装いへ舞台がかわります。


「りっとう」Riqto

ことばの表情からもみてみました。


まるで、日常の冬支度、冬眠文化といわんばかりの親しみやすさ。

そして、緊張感をもちながら、「冬の気立つ」音がします。

それは、水から氷へと緊張した感じ、

冷たいが、ぴしっと伝わる動きもみてとれます。


土の中、山の下の秘めた地なる動きが

いそいそ響きわたるように捉えられていて

それは現実的であり、合理的に重なりあっています。



冬のやわらかな陽と、冬風の清き匂いが、

美しい落日に曲線を描いてくださいます。



寒さ深まります

ご自愛くださいますように。




【写真は、新調ありがとう香】

なまえ香~あなたの名前の響きから香を創るオーダーメイド

「なまえ香(こう)」は、大和言葉の響きから生まれる、“あなた”の香袋です。 なまえ香の調香家が、名前の意味ではなく、響きに宿るやわらかな音の科学的数値と研ぎ澄まされた感性から余韻に耳を澄ませ、 香りへと調えます。 一点ずつ、すべて手作業☆☆ 「名は体をあらわす」家族や祖先とのつながりから生まれる、唯一の香。 音が香りへと結晶した瞬間、その香は、静かにあなたの琴線にふれはじめます。

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