私のなまえ香 二百十一 寒菊のことばと香しさ
菊は秋が主役ですが、
寒菊、別の名 冬菊も、香り匂いが上品で
明るく放って、とてもいい匂い。
師走の慣習や余情をそっと引き立て
冬へと実感着地させてくれるような存在。
花ひらの色目と、微かに伝わるいそいそした冬の躍動
淑やかな香り・・
そして、ちらほらと優雅な匂いが輪唱のように
繊細な振動と共に匂いをとどけてくれる。
重ねの色目にも登場する菊
真白し雪にとって、冬菊は相応しく
静かに放つ匂いが和やかな空間へと誘ってくださいます。
菊は、仏間やお墓のイメージが強い。
天とも相性がよい姿かたち
そして、この香り
冬風がすくって、舞い昇るのでしょうか。
太古そして平安では、霜に濡れ菊の花の香しさで生活に
また菊と酒で楽しむ
私たちの生活の中にとりいれていたそうです。
ふゆぎくは、上品な響きあることば
かんぎくは、躍動する音に優雅な響きが添えられたことば
どちらもぬくもりとまろみたる余韻があります。
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